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ベトナムの旅行代理店に転職するには?観光業界の求人・年収・仕事内容を解説

目次

    ベトナムにおける転職先としての旅行代理店の魅力と観光業の重要性

    ベトナムの街並みと発展する観光業のイメージ

    ベトナムは急速に発展する経済と豊かな文化を背景に、観光業を経済の中心的な柱の一つへと育ててきました。こうした環境の中で、観光業を支える旅行代理店は、転職先として非常に魅力的な選択肢となっています。

    ベトナムの観光業は、2023年に約1,260万人の外国人旅行客を受け入れ、コロナ禍からの回復を鮮明にしました。さらに2025年には訪問外国人数が2,116万8,000人(前年比20.4%増)に達し、政府目標をほぼ達成する過去最高を記録しています。この急成長は、旅行代理店における人材ニーズの高さに直結しています。

    ベトナムでの就業機会を具体的に知りたい方は、ベトナムの転職求人一覧を見るところから始めるとよいでしょう。

    ここがポイント

    ベトナムの観光業は2025年に訪問外国人数2,116万8,000人と過去最高を記録し、旅行代理店の人材ニーズも高まっています。多様な業務経験・国際的なネットワークの構築・語学力の向上といった魅力があり、転職先として検討する価値のある業界です。

    観光業の急成長と旅行代理店の役割

    成長を続けるベトナムの観光地

    ベトナムの観光業界は2025年にコロナ前の水準を完全に回復し、さらなる成長段階へと入りました。政府は2026年の訪問外国人数の目標を2,500万人に設定しており、観光業の経済への貢献度も高い水準が見込まれています。この成長を支える旅行代理店は、ツアーの企画・手配から顧客対応、マーケティングまで幅広い業務を担い、業界全体の発展に寄与しています。

    旅行代理店で働く主な利点は、次の5点に整理できます。

    多様な業務経験:企画・手配・顧客対応・マーケティングなど、観光業界全体の知識とスキルを身につけられます。
    国際的なネットワークの構築:多くの外国人観光客や海外の取引先と関わり、将来のキャリアの資産となる人脈を築けます。
    語学力の向上:英語をはじめ複数言語を使う機会が多く、実践的な運用能力が高まります。
    ④ 柔軟な働き方:フレックスタイム制度やリモートワークを導入する企業も増えています。
    ⑤ 業界の安定性と成長性:政府の支援と国際的な注目を背景に、長期的なキャリア形成に有利です。

    ベトナムを訪れる外国人観光客

    公的な統計もこの成長を裏付けています。JETROによると、2025年のベトナムの訪問外国人数は前年比20.4%増の2,116万8,000人と過去最高を記録し、2026年には2,500万人の受け入れを目標に掲げています。(参考: JETRO「2025年の訪問外国人数は前年比20.4%増で過去最高」

    販売・飲食・サービス分野を含めた幅広い求人を確認したい場合は、ベトナム全土の販売・飲食・サービス業界求人もあわせて参考にしてください。

    参考: 会社情報/会社概要 - APEX INTERNATIONAL INC.

    旅行代理店で求められるスキルと経験

    旅行代理店で働くスタッフ

    ベトナムの旅行代理店では、観光需要の拡大にともない多様な能力が求められます。特に重要となるのは、次の5つのスキルです。

    ① 顧客サービス能力:予約変更やキャンセルなど、顧客の心情に寄り添った対応がリピート獲得につながります。
    ② 語学力:英語に加え、中国語・日本語・韓国語の需要が増加しています。
    ③ マーケティング・デジタルスキル:SNSやSEOを活用した集客力が、代理店の競争力を左右します。
    ④ 国際的なネットワーク構築力:海外の旅行業者や宿泊施設と連携し、魅力的なパッケージを組み立てます。
    ⑤ 旅行業界・観光地の知識:ハロン湾やホイアンなどの名所への理解が、説得力のある提案を支えます。

    これらのスキルは、実際の業務を通じて磨かれます。例えばFiditourは30年以上の歴史を持ち、国内外の多彩なツアー商品を提供しています。またSaigontouristは、2022年時点で年間売上約2.3兆VND、51万人以上の顧客にサービスを提供した実績があります。こうした大手での経験は、業界内での評価とキャリアの成長につながります。

    旅行関連の職種別の平均年収と労働条件

    旅行代理店のオフィスでの業務風景

    ベトナムの旅行業界では、観光業の成長とともに多様な職種が生まれています。給与は企業規模・経験・スキルによって幅がありますが、月収の目安は次のとおりです。

    - ツアーコーディネーター:月収1,500〜2,500米ドルが目安とされます。
    - 営業スタッフ:月収1,500〜2,000米ドル程度。
    - カスタマーサービス:月収1,700〜2,000米ドル程度。
    - マネージャー職:月収2,500〜3,000米ドル程度。

    これらはあくまで相場感であり、企業の規模や業績、個人の経験によって変動します。特に英語や日本語などの語学力が高い場合は、給与が上乗せされる傾向があります。ベトナムの給与水準の全体像については、海外人材タイムス「ベトナムの平均年収・月収」もあわせて確認するとよいでしょう。

    労働条件は、一般的に月〜金の週5日勤務が基本です。ただし、繁忙期やツアー期間中は土日出勤が求められる場合もあります。福利厚生は企業によって異なり、交通費・住宅手当・健康保険・年1回の一時帰国費用負担などが提供されることがあります。昇給や賞与は、業績や個人の成果に応じて支給されるのが一般的です。

    旅行業界の要点

    ベトナムの旅行業界では、旅行代理店の職種別に平均年収や労働条件が異なります。
    コーディネーターや営業、カスタマーサービスの役割があり、顧客対応や語学力が求められます。
    労働条件は通常週5日の勤務で、福利厚生がある場合もあります。

    職種 平均年収(USD/月)
    ツアーコーディネーター 1,500~2,500
    営業スタッフ 1,500~2,000
    カスタマーサービス 1,700~2,000
    マネージャー職 2,500~3,000

    観光地の知識を活かした顧客提案力を磨く

    ベトナムの多彩な観光名所

    旅行代理店の実務では、観光地の知識がそのまま顧客への提案力に直結します。顧客の目的や嗜好に合わせて最適なプランを組み立てるには、都市の文化遺産から自然・アクティビティまで、幅広いスポットの特徴を自分の言葉で説明できることが欠かせません。ここでは、提案の引き出しとなるベトナムの主要観光地を、都市部と自然の2つの切り口で整理します。

    ホーチミン市・ハノイの人気観光名所

    ハノイの歴史的な文化遺産

    ■ ハノイ:歴史と伝統が息づく首都

    ハノイの中心にあるホアンキエム湖は市民の憩いの場で、湖上の玉山祠と赤いテフック橋が歴史と伝説を今に伝えます。周辺のハノイ旧市街は、通りごとに商いが分かれた「36通り」として知られ、アオザイ姿の人々や路上で調理されるフォーの香りから生活文化を肌で感じられます。学問の神・孔子を祀る文廟にはベトナム最古の大学「国子監」が併設され、11〜19世紀の王朝の都であったタンロン遺跡ユネスコの世界文化遺産に登録されています。このほか、ホーチミン廟、一本の柱の上に仏堂が建つ一柱寺、ハノイ発祥の伝統芸能である水上人形劇など、半日〜1日で巡れる文化遺産が集まっています。(参考: 地球の歩き方「ハノイ観光名所ガイド」スカイゲート「文廟・タンロン遺跡ガイド」

    ハノイ勤務を視野に入れる方は、ハノイの販売・サービス業界求人を見ることで働くイメージが具体化します。

    ホーチミン市の街並みとランドマーク

    ■ ホーチミン市:経済と食文化の中心地

    ホーチミン市のランドマークであるサイゴン大聖堂は、赤レンガの壁とステンドグラスが美しいフランス植民地時代の建築で、隣接する中央郵便局とあわせて街の歴史を感じさせます。戦争証跡博物館ではベトナム戦争の歴史と平和の大切さを学べ、旅行者にこの場所の意義を伝えることは提案の質を高めます。食文化も大きな魅力で、フォーやバインミー、癖になるベトナムコーヒーは屋台や食堂で気軽に味わえます。旧正月のテトには街が華やかに彩られ、ベンタイン市場では土産や食材選びを楽しめます。歴史・食・イベントがそろうこの都市は、提案のバリエーションを広げてくれます。(参考: 在日ベトナム大使館「主な観光スポット」

    ホーチミンでの就業機会は、ホーチミンの販売・サービス業界求人を見ることから確認できます。

    自然・アクティビティ系の観光スポット

    ベトナムの雄大な自然景観

    都市の文化遺産と並んで提案力の核になるのが、自然・アクティビティ系のスポットです。北部のハロン湾ユネスコの世界自然遺産で、大小3,000以上の奇岩とエメラルドグリーンの海が広がり、クルーズやカヤックで静かな湾を巡れます。ベトナム最高峰のファンシパン山はハイキングやトレッキングの名所で、雲海と夕日のパノラマが楽しめます。中部のフォンニャ・ケバン国立公園は広大な洞窟群を有し、フォンニャ洞窟とティエンソン洞窟を巡る1日ツアーが人気です。南部タイニン省のバーデン山標高986mの霊峰で、ケーブルカーで山頂の絶景と巨大仏像にアクセスできます。

    ベトナムのビーチとマリンアクティビティ

    ファミリー層やエンターテインメント志向には、ホーチミン市郊外のスイティエン公園が向いています。仏教をテーマにしたベトナム最大級のテーマパークで、ジェットコースターや観覧車、迫力あるワニ釣り体験まで楽しめます。(参考: tripping.jp「スイティエン公園」)ビーチリゾートを求めるなら、美しい海岸とホイアン・ミーソン遺跡へのアクセスがよいダナンや、ダイビング・シュノーケリングのメッカであるニャチャンが候補になります。南部ではメコンデルタの手漕ぎボートクルーズで、農村の暮らしや新鮮なトロピカルフルーツに触れられます。

    近年は、環境に配慮したエコツーリズムへの関心も高まっています。その代表例が、南部の島フーコック島で進む海洋環境保護型の取り組みです。同島では、ダイビング事業者や地域と連携したサンゴ礁保護プログラムが行われており、観光客がサンゴの植え付けや海洋清掃に参加しながら自然を学べる仕組みが整いつつあります。こうした「保全と観光の両立」を提案できることは、持続可能な旅行を求める顧客への大きな訴求点となります。

    ビーチリゾート都市での就業に関心がある方は、ダナンの販売・サービス業界求人を探すとよいでしょう。

    自然・アクティビティ系スポット早見表

    ベトナムは、ファンシパン山ハロン湾などの絶景スポットが豊富で、冒険リラクゼーションの両方を提案できます。

    スポット アクティビティ
    ファンシパン山 ハイキング
    ハロン湾 クルーズ
    メコンデルタ クルーズ体験
    ニャチャン ダイビング
    旅行代理店にとって、多様なアクティビティを提案することは、顧客のニーズに応える重要な要素です。

    要点まとめ

    まとめアイコン

    観光地の知識は、旅行代理店の顧客提案力に直結します。ハノイの文化遺産やホーチミン市の名所・食文化といった都市部の魅力に加え、ハロン湾やファンシパン山、フーコック島のエコツーリズムなど自然・アクティビティを押さえることで、顧客の目的に合った提案の幅が大きく広がります。

    ベトナムでの転職活動を成功させる実践ステップ

    ベトナムでの転職活動のイメージ

    ベトナムは急速な経済成長と活気ある文化で知られ、旅行代理店をはじめとする観光業界は転職先として魅力的な分野です。実際の転職活動を成功させるには、①履歴書・職務経歴書の作成、②ネットワークの活用、③転職エージェントの活用という3つのステップを押さえることが近道になります。

    あわせて、応募前に意識したい基本のポイントは次の4点です。業界知識の深化(観光スポット・文化・歴史への理解)、言語スキルの向上(ベトナム語・英語での円滑なコミュニケーション)、文化適応力の養成(率直でオープンなやり取りへの適応)、そして現地ネットワークの構築です。語学に不安がある方は、語学力不問の海外求人特集から始める選択肢もあります。以下、3つのステップを順に解説します。

    コメントアイコン

    筆者からのコメント

    転職活動は「書類」「人脈」「エージェント」を組み合わせて進めるのが王道です。特にベトナムでは非公開求人が多いため、エージェントと現地ネットワークの両輪が効いてきます。まずは自分の経験を棚卸しし、書類に落とし込むところから一歩を踏み出してみてください。

    履歴書・職務経歴書の作成ポイント

    履歴書・職務経歴書を作成する様子
    転職活動の準備を進める様子

    履歴書と職務経歴書は、応募者の第一印象を決める重要な書類です。観光業や旅行代理店では、書類の質が採用の可否に直結します。

    ■ 履歴書の作成ポイント
    ・個人情報の正確な記載:氏名・住所・連絡先は正確かつ最新の情報を記入します。
    ・学歴と職歴の明確な記載:最終学歴から遡り、職歴は在籍期間・会社名・役職・主な業務を簡潔にまとめます。
    写真の添付:ベトナムでは履歴書に写真を添付するのが一般的です。清潔感のある服装で撮影しましょう。

    ■ 職務経歴書の作成ポイント
    ・読みやすさの確保:フォントや文字サイズを統一し、見出しや箇条書きで整理します。
    ・具体的な業務内容の記載:観光業・旅行代理店での経験があれば詳細を強調します。
    成果や実績の数値明示:「年間売上目標を20%達成」など、数値で示すと説得力が増します。
    ・文化的適応力のアピール:異文化環境や多国籍チームでの協働経験を強調します。

    ベトナムでは年齢や役職への敬意、家族やコミュニティとのつながりが重視されます。過去の上司や同僚への感謝を一文添える、こうした価値観を尊重する姿勢を示すことで好印象につながります。提出前には誤字脱字を入念に確認し、2つの書類でフォーマットを統一しましょう。営業経験を活かしたい方は、ベトナムの営業職求人を見ると、書類で強調すべき実績のイメージがつかめます。

    ネットワークの活用

    ビジネスネットワーキングの様子

    ベトナムの観光業・旅行代理店では、多くの求人が非公開求人として扱われるため、業界内の人脈を活用することで求人情報をいち早く入手できる可能性が高まります。効果的なネットワーキングの活用方法は次の5つです。

    ① 業界イベント・セミナーへの参加:ホーチミン市やハノイ市で開催される観光業の展示会やセミナーで、同業者や採用担当者と直接交流できます。
    ② オンラインプラットフォームの活用:LinkedInやFacebookで、観光業・旅行代理店関連のグループに参加し情報交換を行います。
    ③ 現地の日本人コミュニティとの連携:業界で働く日本人と交流することで、内部情報や求人情報を得られます。
    ④ 転職エージェントの利用:非公開求人や企業の内部情報にアクセスできます。
    ⑤ 現地企業の採用情報の直接確認:自社サイトや求人サイトを定期的にチェックします。

    実践では、簡潔で魅力的な自己紹介を準備し、業界の話題を積極的に提供して信頼関係を築くこと、そして得た情報や助言にはお礼のメッセージで感謝を示すことが、良好な関係の維持につながります。

    転職エージェントの選び方

    転職エージェントとの面談の様子

    転職活動を効率的に進めるうえで、転職エージェントの活用は非常に効果的です。選ぶ際は、次の3点を確認しましょう。

    ① 専門性の確認:観光業・旅行代理店に強みを持つエージェントは、業界特有の求人・企業情報が豊富で、適切なマッチングが期待できます。
    ② 実績と評判の確認:たとえばベトスカウトは、ベトナム転職に特化したスカウト型サービスで、ベトナム勤務の日本人向け求人数が業界No.1を掲げています。
    ③ サポート内容の確認:書類添削・面接対策・キャリア相談など、支援が充実しているエージェントは転職活動を後押しします。

    登録後は、プロフィールを詳細に記入し、定期的に連絡を取って希望条件を共有し、面接対策を積極的に活用することで、より効果的なサポートを受けられます。

    具体的な事例として、べとわーくを利用したAさんは、物流業界での経験を活かして日系大手物流会社のセールスエグゼクティブとしてベトナムでの再就職を実現しました(べとわーく利用者インタビュー事例)。またJACリクルートメントは、ハノイとホーチミンの2拠点から現地企業の詳細情報と非公開求人を提供しています(JACリクルートメント「ベトナム転職支援」)。エージェントによっては現地生活のサポートも受けられ、住まい探しなどの不安も相談できます。詳しくはベトナムへ転職後の物件探しQ&Aも参考になります。

    ポイント

    ベトナムでの転職活動では、転職エージェントの活用が効果的です。特に観光業旅行代理店に特化したエージェントを選び、専門的な知識とネットワークを活用することで、成功する可能性が高まります。

    要点 詳細
    選び方 専門性と評判を確認する
    活用法 定期的なコミュニケーションがカギ

    エージェントを利用して、自分のスキルと希望に合った仕事を見つけることが、転職成功への近道です。

    旅行代理店勤務のメリットと直面しやすい課題

    旅行代理店で働くイメージ
    旅行代理店勤務のメリットとデメリットのイメージ

    ベトナムの旅行代理店で働くことは、観光業の最前線でキャリアを築ける魅力がある一方、労働環境や給与水準といった課題も伴います。ここでは、メリットとデメリットを一度だけ公平に整理したうえで、実際のやりがいと課題への対処法までを解説します。転職を検討する際の判断材料としてご活用ください。

    キャリア・語学・多文化経験などのメリット

    ベトナムの旅行代理店で働く主なメリットは、次の4点に整理できます。

    ① 観光業の最前線での経験:ホーチミン市やハノイ市など、観光業が経済の柱となる都市で、業界の中心的な実務を積めます。
    多文化環境でのスキル向上:国内外の観光客と直接接する機会が多く、異文化理解・コミュニケーション力・柔軟な対応力が磨かれます。
    語学力の向上:ベトナム語や英語を日常的に使う環境で、多国籍な顧客対応を通じて実践的な語学力が身につきます。
    ④ 観光地の知識とネットワークの拡大:国内の観光スポットや歴史・文化への理解が深まり、業界内の人脈も広がります。

    顧客と直接向き合う仕事に関心がある方は、ベトナムの接客・カスタマーサービス職求人を見るとイメージが具体的になります。

    労働環境・給与水準などのデメリット

    一方で、あらかじめ理解しておきたい課題もあります。主なデメリットは次のとおりです。

    ① 労働環境の厳しさ:求人によっては週6日・54時間の勤務が求められる例もあり、繁忙期はプライベートとの両立が難しくなる場合があります。
    ② 給与水準:現地採用では、4ヶ月目から月300〜500ドルが提示される求人事例もあり、生活費とのバランスに注意が必要です。
    ③ 言語と文化の壁:ベトナム語や英語が十分でない場合、コミュニケーションや独特のビジネスマナーへの適応に戸惑うことがあります。
    ④ キャリアパスの限界:現地採用では上級職への昇進機会が限られるケースもあり、長期的なキャリア形成は事前の見極めが重要です。

    ただし、ここで挙げた「週6日・54時間」「月300〜500ドル」といった数値は、あくまで特定の求人1件(ベトナム2都市に展開する旅行会社 ツアーオペレーター求人事例)に基づく例です。労働条件や給与は企業規模・職種・経験によって大きく幅があり、これらを一般的な相場として捉えるのは適切ではありません。応募前に個別の求人条件を必ず確認してください。

    働き方とプライベートの両立を重視したい方は、プライベートも充実できるベトナムの求人特集もあわせて検討するとよいでしょう。

    チェックポイントアイコン

    チェックポイント

    旅行代理店勤務には、観光業の最前線での経験や多文化環境でのスキル向上といったメリットがあります。一方で、労働時間の長さや給与水準、言語・文化の壁などの課題もあります。求人ごとに条件差が大きいため、個別の条件を確認したうえで総合的に判断しましょう。

    やりがいと課題への対処法

    旅行代理店スタッフが感じるやりがい

    ベトナムの旅行代理店での勤務は、観光業界の発展に直接貢献できるやりがいのある仕事です。具体的なエピソードから、その魅力を紹介します。

    ある旅行代理店のスタッフ、ミンさんは、観光シーズンのピーク時に独自のツアープラン企画として、ベトナムの隠れた名所を巡る個人旅行者向けパッケージを立ち上げました。現地のガイドや宿泊施設と連携して詳細なプランを作り込み、参加者から「他では味わえない体験ができた」と高い評価を得たことで、社内での昇進の機会も広がりました。

    別の代理店で働くアナさんは、企業向けのインセンティブツアーを担当しました。クライアントの要望を丁寧にヒアリングし、チームビルディングを目的としたプログラムを提案。ツアーを通じて参加者同士の絆が深まり、企業の業績向上にも寄与したとの報告を受け、大きな達成感を得ています。こうした現場の声は、NNA ASIA「レッド・リバー・ツアーズ勤務者インタビュー」などでも読むことができます。

    旅行代理店業務での課題への対応

    やりがいの裏側には、乗り越えるべき課題もあります。旅行代理店の実務で直面しやすい主な課題と、その対処法は次のとおりです。

    ① 顧客の多様なニーズへの対応:出身地や嗜好に応じた柔軟な提案が必要 → 市場調査の実施と多言語対応の強化。
    ② 突発的なトラブル:天候不良や交通機関の遅延など予期せぬ事態 → リスクマネジメントの徹底と迅速な情報共有。
    ③ 法規制や文化の理解不足:許可申請の漏れなどが問題に → 現地法規の把握と文化研修の実施。
    ④ 競争の激化:多くの代理店が参入し価格・サービス競争が激しい → 独自性の追求と顧客満足度の向上。
    ⑤ テクノロジーの活用:デジタル化への対応が不可欠 → デジタルマーケティングの強化とオンライン予約システムの導入。

    これらの課題に適切に対処することで、ベトナムの旅行代理店は競争力を高め、顧客満足度の向上と持続的な成長を実現できます。

    ベトナムの旅行代理店での主な課題

    ベトナムの旅行代理店勤務では、顧客ニーズへの対応、突発的トラブル処理、法規制理解、激化する競争、テクノロジー活用が課題です。これらに対処することで、観光業界での競争力を高めることが可能です。

    課題 対処法
    顧客ニーズの多様性 市場調査と多言語対応の強化
    突発的トラブル リスクマネジメントと情報共有の強化
    法規制の理解不足 現地法規の把握と文化研修の実施
    競争激化 独自性の追求と顧客満足度の向上
    デジタル化の活用 デジタルマーケティング強化とオンラインシステム導入

    観光業界の最新トレンドと今後の展望

    ベトナム観光業の最新トレンド

    ベトナムの観光業は、旅行代理店の取り組みを軸に大きな変革期を迎えています。AIVRを活用した観光体験の高度化、SNSを通じた農業観光の促進、インドからの観光客急増への対応など、デジタルトランスフォーメーション(DX)が業界を押し上げています。さらに、健康志向を背景としたウェルネスツーリズムや、グリーンツーリズム・ナイトツーリズム・文化遺産ツーリズムといった多様なトレンドも台頭しています。本章では、これらの新潮流と、ポストコロナの回復状況・今後の見通しを整理します。

    デジタル化・新トレンド(エコ/ウェルネスツーリズム等)

    観光業におけるデジタルマーケティング
    デジタル化が進むベトナムの観光業

    ■ デジタルマーケティングの進展

    ベトナムの観光成長を支えているのが、デジタルマーケティングの積極活用です。旅行代理店はFacebookやInstagramなどのSNSでリアルタイムに情報を発信し、インフルエンサーとのコラボレーションやユーザー生成コンテンツ(UGC)で信頼性と新規顧客を獲得しています。政府もオンライン予約システムやモバイルアプリの導入を推進し、業務効率が向上しています。たとえばホイアンでは、風景写真やReelsを使ったインスタグラムマーケティングが「行ってみたい」という需要を喚起し、認知度向上に成功しています。加えて、AIやデータ分析による行動データの活用で、一人ひとりのニーズに合わせたサービスの個別化が進んでいます。こうした流れは、接客・サービス職×販売飲食業界の求人(全国)のようなサービス人材の需要にもつながっています。

    ベトナムのエコツーリズムの様子

    ■ エコツーリズムとサンゴ礁保護

    自然環境の保全と地域文化の尊重を基本とするエコツーリズムは、持続可能な観光形態として世界的に注目されています。ベトナム国内でその代表例となっているのが、南部の島フーコック島の海洋環境保護型の取り組みです。同島では、ダイビング事業者や地域と連携したサンゴ礁保護プログラムが行われ、観光客がサンゴの植え付けや海洋清掃に参加しながら海の生態系を学べる仕組みが整いつつあります。こうした「保全と観光の両立」は、環境負荷や地域資源の過剰利用といった課題への回答であると同時に、持続可能な旅行を求める層への訴求点にもなっています。(参考: トラベル・スタンダード・ジャパン「2026年ベトナム旅行トレンド」

    ■ ウェルネスツーリズムの台頭

    健康や癒やしを目的とするウェルネスツーリズムも急速に拡大しています。ベトナムでは2017〜2024年に健康目的の国際訪問者が年平均約12%増加したとされ、ダナンやニャチャンのリゾートでは、ヨガや瞑想、スパを組み込んだ滞在型プログラムが人気を集めています。海と自然に恵まれた環境は、こうした心身のリフレッシュを求める旅行者の受け皿として有望です。(参考: vietnam.vn「ベトナムはウェルネス観光の新目的地」)グリーンツーリズムやナイトツーリズム、文化遺産ツーリズムとあわせ、旅行代理店にとって提案の幅を広げる新たなビジネスチャンスとなっています。

    注意

    観光トレンドや統計は常に変化します。最新の情報は政府機関や公的統計をもとに定期的に確認し、具体的なデータや専門家の見解を踏まえて判断することを心がけましょう。

    ポストコロナの回復状況と今後の見通し

    回復が進むベトナムの観光業

    ベトナムの観光業はポストコロナ時代に力強い回復を見せています。JETROによると、2025年の訪問外国人数は前年比20.4%増2,116万8,000人と過去最高を記録し、政府は2026年に2,500万人の受け入れを目標に掲げています。(参考: JETRO「2025年の訪問外国人数は前年比20.4%増で過去最高」

    この過去最高への到達は、着実な回復の延長線上にあります。2024年には約1,760万人の外国人観光客を迎え、2019年水準の98%まで回復しました。国内観光も活発で、2024年には約1億2,750万人が旅行し、観光業は経済に約330億ドルを貢献しています。国籍別では韓国が約410万人と最多で、国際観光客の4分の1以上を占めました。インドからの観光客も増加傾向にあり、6番目に大きな供給国となっています。

    一方で課題も残ります。世界経済フォーラムの2024年旅行・観光開発指数で、ベトナムは世界59位にとどまり、観光サービスとインフラの面では89位と評価されました。祝日期間の国内航空券の高騰や国際競争の激化もあり、政府と業界はサービスの質の向上、インフラ整備、観光人材の育成に取り組んでいます。今後の市場動向や職場環境をより具体的に知りたい方は、ベトナム・ホーチミンの転職市場と職場環境:成功の秘訣とはもあわせてご覧ください。(参考: B-Company「ベトナム観光2025 最新情報」

    ベトナム観光業の回復と見通し

    ベトナムの観光業はポストコロナで急速に回復し、2025年に過去最高を更新しました。今後は人材育成やインフラ整備が持続的成長の鍵となります。

    項目 内容
    外国人観光客数(2024年) 約1,760万人(2019年水準の98%)
    外国人観光客数(2025年) 2,116万8,000人(前年比20.4%増・過去最高)
    2026年目標 2,500万人

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