タイの転職市場について教えてください。

タイは東南アジア諸国の中で、最も日本人人口が多い国です。在タイ日本国大使館の統計によると、タイの在留邦人数はここ１０年で約３万人からおよそ６万人にまで増加しており、長期滞在者数も含め、引き続き増加すると予想されています。

日系企業の進出に伴う、日本人人口の増加と、日本の飲食業の進出によって、日本食のニーズが高まり、いまでは日本食レストランが1,800店舗に及ぶまでになりました。スーパーにも日本の食材や日用品が数多く陳列されるようになり、日本食には全く困らない生活がおくれます。

また食文化のみならず、日本のファッションやポップカルチャー、アニメの人気が根強く、Japan Festa in BangkokやJapan Expo Thailandなど数多くのイベントが開催されており、日本文化、日本製品に対する関心、需要が高まっていることがわかります。

このように、日本企業の進出に伴う、日本人の増加、ライフスタイルの日本化により、ますますタイは日本人にとって住みやすい環境になっている一方で、日本人の転職市場も大きく変化してきています。

これまでは、求人数に対して就職・転職希望者が少ない人手不足の状況でしたが、タイにおける日本人ビジネスパーソンの人口が増加してきたことにより、企業側も採用する人材を厳選出来るようになってきました。現に、採用の要件として、高い語学力や、職務経験、専門性が問われるなど企業の求める採用条件は年々厳しくなってきています。

このように、タイでの就職は徐々にハードルが高くなってきていますので、今後、タイでの就職・転職を目指す方は、早めに行動に移されることをおすすめします。