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【2026年版】バンコク 生活費 完全ガイド|現地採用3年目・田中さんに密着!安さと賢い節約法を徹底解説

目次

    【2026年版】バンコク 生活費 完全ガイド|現地採用3年目・田中さんに密着!安さと賢い節約法を徹底解説

     

    調査時点:2026年6月10日|為替前提:1バーツ=約4.9円

    ※現地採用者へのヒアリングをもとにした密着取材です。金額はバーツ建てを基準に、円換算は参考値として併記しています。毎年更新する「定点記事」です。

    「タイ・バンコクって、実際いくらで暮らせるの?」——就職や移住を考え始めると、まず気になるのがお金のこと。でも、相場をただ並べた記事を読んでも「自分の場合はいくら?」がいまひとつ掴めません。

    そこでこの記事は、相場の羅列ではなく一人の生活に密着します。主役は、現地採用3年目・営業職の田中さん(28歳・独身)。オンヌット在住、基本は外食という等身大の暮らしです。今回は家計簿を一気に見せるのではなく、家賃・食費・交通費……と一つずつ「なぜそこにそのお金を使うのか」を本人に深掘りしていきます。数字の裏にある選択を追いかけるうちに、田中さんの人となりと、あなた自身の生活費のかたちが見えてくるはずです。

    田中さんのプロフィール

    田中さんは28歳の男性。タイ歴は3年目で、現地採用の営業職として月収約6万バーツで働いています。住まいはBTSオンヌット駅から徒歩圏のコンドミニアムで、独身の一人暮らし。食事は基本的に外食派で、日本食レストランと屋台・ローカル食堂を気分や予算に合わせて上手に使い分けながら、自分らしい暮らしを楽しんでいます。

     

    Q. 数ある国の中で、なぜタイ・バンコクで働こうと思われたのですか?

    A. 「新卒で入った東京のメーカーで3年営業をやって、正直“このまま定年までこの景色か”と思ってしまったんですよね。25歳のとき、有給で来たバンコク旅行が転機でした。屋台で40バーツのガパオを食べながら、隣の日本人駐在員の方に『現地採用って手もあるよ』と言われて、頭をガツンと殴られた感覚で。

    タイを選んだ理由は3つあって、まず日本企業の進出が多いので営業職の求人が安定してあること。次に、バンコクは病院も日本食もそろっていて、いざという時に困らないこと。

    最後に、東京より家賃も食費も安いから『失敗して給料が下がっても、暮らしの質はむしろ上がる』と計算できたこと。勢いだけじゃなくて、ここはわりと冷静に損得を計算して決めました。実際、転職エージェント経由で内定が出るまで2か月くらいでしたね」

     

    費目① 家賃:17,000バーツ ― 住環境の質には多めに払う

    Q. 家賃17,000バーツは相場より少し高めですよね。実際に住んでみて、後悔はありませんか?

    A. 「いや、今はもう全然ないですね。でも実は一回失敗してて。最初の部屋、節約しようと思って駅から徒歩15分・築15年くらいの12,000バーツのとこにしたんですよ。そしたら夜は結局Grab呼んじゃうし、エアコン古くて電気代も高いし、廊下も暗くてなんか帰るたびに気分下がるし……。5,000バーツ浮かせたつもりが、全然得した気がしなかったんです。

    で、2年目に今のとこに引っ越しました。オンヌット駅から徒歩5分で、築浅、ジムとプールも付いてて。ジムって個人で入ると月1,500〜2,000バーツするんで、それ込みって考えたら実質そんな高くないなと。正直、家賃の差は月5,000バーツありますけど、もう前のとこには戻れないです。疲れて帰ってきて部屋が涼しくて綺麗ってだけで、全然違うんですよ。ここは払ってよかったなって思います」

    Q. 部屋探しで、お金をかけずに条件を良くするコツはありますか?

    A. 「とにかく交渉です。タイは“言い値”が前提なので、黙って契約したら損。内見のとき、オーナーに直接『1年で契約するので500下げてくれませんか』とLINEで交渉したら、あっさり1,000バーツ下がって、さらに初月の管理費もタダにしてくれました。

    あとはエリアの選び方ですね。中心部のアソークやトンローは利便性抜群ですが、単身のコンドでも1.5〜2.5万バーツくらい。僕がいるオンヌットやラチャダーなら1〜1.7万バーツで、同じ予算でワンランク上の部屋に住めます。駅から徒歩5〜10分まで許す、築年数を1〜2年妥協する、年間契約で交渉する——この3つで月2,000〜4,000バーツは普通に変わりますよ」
     

    費目② 食費:11,000バーツ ― 平日で締め、週末に解き放つ

    Q. 基本は外食とのことですが、食費を月11,000バーツに抑えるために、どんな工夫をされているのですか?

    A. 「カギは“平日ローカル・週末ごほうび”のメリハリです。平日の朝は通勤途中の屋台でジョーク(お粥)が40バーツ、ランチは会社の下のフードコートでガパオライスが50バーツ、夕方はクイッティアオ(タイラーメン)を60バーツ。これで1日150バーツ前後。平日5日をこのリズムで回すと、週の食費は1,500バーツくらいに収まります。

    そのぶん、週末は我慢しません。土曜の夜は日本食レストランで刺身定食を350バーツ食べたり、友人と鍋を囲んだり。日本食は1食300バーツ前後と屋台の5〜6倍するので、これを毎日やったら確実に破産します(笑)。だから“平日に貯めた予算を週末に使う”感覚ですね」

    Q. やってしまいがちな、食費の失敗ってありますか?

    A. 「ありますあります。来た当初、Grab Foodのデリバリーにハマって、毎晩これで頼んでいたんです。料理が80バーツでも配送料と手数料で結局150バーツくらいになって、月の食費が15,000バーツを超えた月があった。便利さに完全に飲まれていました。

    今はデリバリーは雨の日と、どうしても外に出たくない日だけ。歩いて屋台に行けば同じ料理が半額です。あと、日本人がやりがちなのが“自炊で節約しよう”として日系スーパーで食材を買うこと。タイは外食が安すぎて、食材を買うほうが割高になりがちなんですよ。屋台のほうが安くて美味いんだから、無理に作らないのが正解です」
     

    費目③ 交通:3,000バーツ ― 「安全」と「天気」は金で買う

    Q. 交通費3,000バーツの内訳は、どのようになっているのですか?

    A. 「ざっくり、BTSが月1,000バーツ、Grabが2,000バーツです。昼間の通勤と近距離はBTS一択。1乗車17〜47バーツで、ラビットカードにチャージして使っています。でも夜遅い時間や、スコールでバケツをひっくり返したような雨の日、お酒を飲んだ後は、迷わずGrabを呼びます」

    Q. Grabを月2,000バーツ。そこは節約しないのですね。

    A. 「ここは安くつくか高くつくかじゃなくて、“安全代・天気代”だと割り切っているんです。タイの雨季は本当にすごくて、5分で道路が川になる。そこを意地でBTSの駅まで歩いて、ずぶ濡れで風邪をひいて病院に行ったら、それこそ何千バーツも飛ぶし仕事にも穴が空く。一度、ケチって深夜に流しのバイクタクシーに乗ったら、料金で揉めてヒヤッとしたこともあって。Grabは事前に料金もドライバーも分かるので、その安心に200バーツ払うのは安いと思っています。

    それと、これは家賃の話とつながるんですが、駅から徒歩5分に住むと、そもそもGrabを呼ぶ回数が激減するんです。徒歩15分の部屋に住んでいた頃は交通費が月4,500バーツありました。駅近の家賃は“交通費の前払い”でもあるんですよ」
     

    費目④ 通信・光熱:合計2,000バーツ ― 「安いものは深追いしない」

    Q. 通信や光熱費で、何か工夫はされていますか?

    A. 「正直、ここはほとんど何もしてないです(笑)。AISの無制限プランが月600バーツで、しかも5Gでサクサク。日本でスマホに8,000円払ってた身からすると感動しますよ。電気代もエアコン毎晩つけて1,400バーツくらい。合わせて2,000バーツほどですね。

    というか僕、“もともと安いものは細かく節約しない”って決めてるんです。月600バーツのスマホ代を半日かけて比較して50バーツ安くしても、浮くのは250円じゃないですか。それなら、その時間で営業の勉強でもしたほうがいい。節約って効くとこだけやればよくて、金額デカい家賃や外食は真剣に考えるけど、もとから安いものはサッと決める。全部に同じ労力かけてたら疲れちゃいますからね」


    費目⑤ 娯楽・交際費:8,000バーツ ― 「これは浪費じゃなく投資」

    Q. 娯楽・交際費に8,000バーツ。ここを削ろうとは思わないのですか?

    A. 「ここはむしろ、削りたくない費目なんですよ。まず単純に、海外で一人暮らししてると放っとくと結構孤独なんです。週末に誰かと飯食って、くだらない話で笑う時間がないと、正直やってられない(笑)。だからここはケチりたくないですね。

    あと、これ仕事に直結するんですよ。営業やってると、タイ人の同僚とか他社の日本人とのつながりが、そのまま仕事の情報とか商談になる。前にルーフトップバーでたまたま隣になった駐在員さんと仲良くなって、それが後で大きい契約につながったこともあって。バンコクの日本人界隈ってめちゃくちゃ狭いんで、顔が広いだけで営業がやりやすくなる。だから飲み代は、自分の中では半分仕事みたいな感覚なんです」

    Q. とはいえ、際限なく使ってしまいそうな費目でもありますよね。

    A. 「そこは一応ブレーキかけてます。上限は月8,000バーツって決めてて、誘われてもその月もう使い切ってたら『ごめん、来月な』ってちゃんと言う。気前いいように見えて、実はそこそこシビアなんですよ(笑)。

    いくら“仕事につながる”って言っても、無制限に使ったらただの飲み過ぎなんで。守りたい費目だからこそ、上限だけはきっちり決めてます」


    費目⑥ 日用品・その他:3,000バーツ ― ローカルに溶け込む

    Q. 日用品まわりで、こだわっていることはありますか?

    A. 「“日本人価格”を避けることですね。日用品は近所のローカルスーパー(Big CやLotus's)で買えば、日系スーパーの半額くらい。散髪は逆にちょっと失敗談があって(笑)。最初に安さだけで激安の床屋に飛び込んだら、とんでもない仕上がりになって会社で笑われたんですよ。今はタイ系でも口コミの良い美容室を見つけて、250バーツくらい。日系だと500〜700バーツするので、それでも十分安いです」

    Q. どこをローカルにして、どこを日本水準で、という線引きが上手ですね。

    A. 「タイで暮らすコツって、まさにそこだと思うんです。“どこを日本人として暮らして、どこをローカルに寄せるか”を選ぶこと。食の楽しみや住環境は妥協しない。でも日用品とか、ちゃんと選べばローカルでも満足できるところは、思い切って現地価格に乗る。さっきの床屋みたいに“安かろう悪かろう”もあるので、ただ安いとこに飛びつくんじゃなくて、口コミを見て選ぶのがコツですね。これができると生活費はぐっと下がります」

    ここまでをまとめると:田中さんの1か月

    費目ごとに見てきた支出を、最後に一枚の表に並べてみます。

    費目 金額(バーツ) 円換算(参考) 田中さんの判断
    家賃 17,000 約83,000円 あえて駅近・築浅に。交渉済み
    食費 11,000 約54,000円 平日ローカル/週末ごほうび
    娯楽・交際費 8,000 約39,000円 “投資”として守る費目
    交通(BTS+Grab) 3,000 約15,000円 安全代・天気代は払う
    日用品・その他 3,000 約15,000円 ローカル価格に乗る
    水道・光熱 1,400 約7,000円 何もせず安い
    通信(スマホ) 600 約3,000円 深追いしない
    合計 44,000 約216,000円 月収6万バーツなら毎月約1.6万バーツ貯蓄

    Q. 月44,000バーツという金額は、バンコクの単身者として高いほうなのでしょうか、それとも安いほうなのでしょうか? A. 「“中の上”くらいだと思います。同期で来た友人は、郊外のローカルなアパートに住んで毎食屋台、移動は全部バスとBTSで、月3万バーツ台前半で暮らしています。逆に、トンローの新築コンドに住んで毎晩のように外で飲んでいる先輩は、平気で月7万バーツ使っている。同じ独身でも、暮らし方で倍くらい違うんですよ。

    僕の44,000バーツは、家賃と外食と交際費にあえてお金をかけた結果です。最初の1年は節約しようと35,000バーツくらいに抑えていたんですけど、ストレスが溜まって続かなかった。今の予算に上げてからのほうが、むしろ満足度も貯金額も安定しました。ちなみに東京時代は手取りの大半が家賃と生活費で消えて、貯金なんてほぼゼロでした。同じくらいの暮らしをして毎月8万円残るので、体感では“東京の7掛け”くらいですね」
     

    結局、日本と比べて安い?

    Q. 実際に暮らしてみて、トータルでは日本より安いと感じますか? A. 「安い。でも“何でも安い”わけではない、が正直なところです。外食は屋台なら日本の3分の1以下だし、交通も通信も、マッサージ(1時間250バーツ)や散髪みたいなローカルなサービスは驚くほど安い。

    逆に割高なのが、輸入品と日本のもの。納豆は日系スーパーで1パック120バーツ(約590円)くらいするし、日本の調味料や化粧品は日本の1.5倍が当たり前。中心部の新築コンドの家賃も、東京の郊外と変わらないくらいまで上がってきています。だから“ローカルに寄せるほど安く、日本水準を求めるほど東京に近づく”という感覚ですね。トータルでは、僕の暮らしは東京で同じことをするより2〜3割は安く済んでいます」


    まとめ:月収6万バーツでも、毎月8万円貯まる

    費目を一つずつ追いかけて見えてきたのは、「安いから」ではなく「自分の価値観に沿って配分しているから」貯まる、という事実でした。田中さんは、家賃・食事・人付き合いには堂々とお金を使い、通信や日用品など効かない費目ではあっさり倹約する。我慢ではなく、設計です。

    Q. これからタイで働く人に、お金まわりで伝えたいことはありますか? A. 「金額のデカい費目——家賃と食費と交際費——だけは、“なんでそこに使ってるの?”って聞かれて自分でちゃんと答えられるようにしとくといいですよ。理由を言えるお金はだいたい後悔しない。逆に、なんとなく使ってるお金は削りどころです。

    バンコクって、削るとこ決めればちゃんと安くなるし、かけるとこ決めれば暮らしは普通に楽しくなる。僕みたいな月6万バーツの現地採用でも、メリハリさえつければ毎月8万円くらいは残せます。だから、自分なりの“かける・削る”をぜひ見つけてほしいですね。

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    【2026年版】バンコク 生活費 完全ガイド|現地採用3年目・田中さんに密着!安さと賢い節約法を徹底解説

     

    調査時点:2026年6月10日|為替前提:1バーツ=約4.9円
    ※現地採用者へのヒアリングをもとにした密着取材です。金額はバーツ建てを基準に、円換算は参考値として併記しています。毎年更新する「定点記事」です。

    「タイ・バンコクって、実際いくらで暮らせるの?」——就職や移住を考え始めると、まず気になるのがお金のこと。でも、相場をただ並べた記事を読んでも「自分の場合はいくら?」がいまひとつ掴めません。

    そこでこの記事は、相場の羅列ではなく一人の生活に密着します。主役は、現地採用3年目・営業職の田中さん(28歳・独身)。オンヌット在住、基本は外食という等身大の暮らしです。今回は家計簿を一気に見せるのではなく、家賃・食費・交通費……と一つずつ「なぜそこにそのお金を使うのか」を本人に深掘りしていきます。数字の裏にある選択を追いかけるうちに、田中さんの人となりと、あなた自身の生活費のかたちが見えてくるはずです。

    田中さんのプロフィール

    田中さんは28歳の男性。タイ歴は3年目で、現地採用の営業職として月収約6万バーツで働いています。住まいはBTSオンヌット駅から徒歩圏のコンドミニアムで、独身の一人暮らし。食事は基本的に外食派で、日本食レストランと屋台・ローカル食堂を気分や予算に合わせて上手に使い分けながら、自分らしい暮らしを楽しんでいます。

     

    Q. 数ある国の中で、なぜタイ・バンコクで働こうと思われたのですか?

    A. 「新卒で入った東京のメーカーで3年営業をやって、正直“このまま定年までこの景色か”と思ってしまったんですよね。25歳のとき、有給で来たバンコク旅行が転機でした。屋台で40バーツのガパオを食べながら、隣の日本人駐在員の方に『現地採用って手もあるよ』と言われて、頭をガツンと殴られた感覚で。

    タイを選んだ理由は3つあって、まず日本企業の進出が多いので営業職の求人が安定してあること。次に、バンコクは病院も日本食もそろっていて、いざという時に困らないこと。

    最後に、東京より家賃も食費も安いから『失敗して給料が下がっても、暮らしの質はむしろ上がる』と計算できたこと。勢いだけじゃなくて、ここはわりと冷静に損得を計算して決めました。実際、転職エージェント経由で内定が出るまで2か月くらいでしたね」

     

    費目① 家賃:17,000バーツ ― 住環境の質には多めに払う

    Q. 家賃17,000バーツは相場より少し高めですよね。実際に住んでみて、後悔はありませんか?

    A. 「いや、今はもう全然ないですね。でも実は一回失敗してて。最初の部屋、節約しようと思って駅から徒歩15分・築15年くらいの12,000バーツのとこにしたんですよ。そしたら夜は結局Grab呼んじゃうし、エアコン古くて電気代も高いし、廊下も暗くてなんか帰るたびに気分下がるし……。5,000バーツ浮かせたつもりが、全然得した気がしなかったんです。

    で、2年目に今のとこに引っ越しました。オンヌット駅から徒歩5分で、築浅、ジムとプールも付いてて。ジムって個人で入ると月1,500〜2,000バーツするんで、それ込みって考えたら実質そんな高くないなと。正直、家賃の差は月5,000バーツありますけど、もう前のとこには戻れないです。疲れて帰ってきて部屋が涼しくて綺麗ってだけで、全然違うんですよ。ここは払ってよかったなって思います」

    Q. 部屋探しで、お金をかけずに条件を良くするコツはありますか?

    A. 「とにかく交渉です。タイは“言い値”が前提なので、黙って契約したら損。内見のとき、オーナーに直接『1年で契約するので500下げてくれませんか』とLINEで交渉したら、あっさり1,000バーツ下がって、さらに初月の管理費もタダにしてくれました。

    あとはエリアの選び方ですね。中心部のアソークやトンローは利便性抜群ですが、単身のコンドでも1.5〜2.5万バーツくらい。僕がいるオンヌットやラチャダーなら1〜1.7万バーツで、同じ予算でワンランク上の部屋に住めます。駅から徒歩5〜10分まで許す、築年数を1〜2年妥協する、年間契約で交渉する——この3つで月2,000〜4,000バーツは普通に変わりますよ」
     

    費目② 食費:11,000バーツ ― 平日で締め、週末に解き放つ

    Q. 基本は外食とのことですが、食費を月11,000バーツに抑えるために、どんな工夫をされているのですか?

    A. 「カギは“平日ローカル・週末ごほうび”のメリハリです。平日の朝は通勤途中の屋台でジョーク(お粥)が40バーツ、ランチは会社の下のフードコートでガパオライスが50バーツ、夕方はクイッティアオ(タイラーメン)を60バーツ。これで1日150バーツ前後。平日5日をこのリズムで回すと、週の食費は1,500バーツくらいに収まります。

    そのぶん、週末は我慢しません。土曜の夜は日本食レストランで刺身定食を350バーツ食べたり、友人と鍋を囲んだり。日本食は1食300バーツ前後と屋台の5〜6倍するので、これを毎日やったら確実に破産します(笑)。だから“平日に貯めた予算を週末に使う”感覚ですね」

    Q. やってしまいがちな、食費の失敗ってありますか?

    A. 「ありますあります。来た当初、Grab Foodのデリバリーにハマって、毎晩これで頼んでいたんです。料理が80バーツでも配送料と手数料で結局150バーツくらいになって、月の食費が15,000バーツを超えた月があった。便利さに完全に飲まれていました。

    今はデリバリーは雨の日と、どうしても外に出たくない日だけ。歩いて屋台に行けば同じ料理が半額です。あと、日本人がやりがちなのが“自炊で節約しよう”として日系スーパーで食材を買うこと。タイは外食が安すぎて、食材を買うほうが割高になりがちなんですよ。屋台のほうが安くて美味いんだから、無理に作らないのが正解です」
     

    費目③ 交通:3,000バーツ ― 「安全」と「天気」は金で買う

    Q. 交通費3,000バーツの内訳は、どのようになっているのですか?

    A. 「ざっくり、BTSが月1,000バーツ、Grabが2,000バーツです。昼間の通勤と近距離はBTS一択。1乗車17〜47バーツで、ラビットカードにチャージして使っています。でも夜遅い時間や、スコールでバケツをひっくり返したような雨の日、お酒を飲んだ後は、迷わずGrabを呼びます」

    Q. Grabを月2,000バーツ。そこは節約しないのですね。

    A. 「ここは安くつくか高くつくかじゃなくて、“安全代・天気代”だと割り切っているんです。タイの雨季は本当にすごくて、5分で道路が川になる。そこを意地でBTSの駅まで歩いて、ずぶ濡れで風邪をひいて病院に行ったら、それこそ何千バーツも飛ぶし仕事にも穴が空く。一度、ケチって深夜に流しのバイクタクシーに乗ったら、料金で揉めてヒヤッとしたこともあって。Grabは事前に料金もドライバーも分かるので、その安心に200バーツ払うのは安いと思っています。

    それと、これは家賃の話とつながるんですが、駅から徒歩5分に住むと、そもそもGrabを呼ぶ回数が激減するんです。徒歩15分の部屋に住んでいた頃は交通費が月4,500バーツありました。駅近の家賃は“交通費の前払い”でもあるんですよ」
     

    費目④ 通信・光熱:合計2,000バーツ ― 「安いものは深追いしない」

    Q. 通信や光熱費で、何か工夫はされていますか?

    A. 「正直、ここはほとんど何もしてないです(笑)。AISの無制限プランが月600バーツで、しかも5Gでサクサク。日本でスマホに8,000円払ってた身からすると感動しますよ。電気代もエアコン毎晩つけて1,400バーツくらい。合わせて2,000バーツほどですね。

    というか僕、“もともと安いものは細かく節約しない”って決めてるんです。月600バーツのスマホ代を半日かけて比較して50バーツ安くしても、浮くのは250円じゃないですか。それなら、その時間で営業の勉強でもしたほうがいい。節約って効くとこだけやればよくて、金額デカい家賃や外食は真剣に考えるけど、もとから安いものはサッと決める。全部に同じ労力かけてたら疲れちゃいますからね」


    費目⑤ 娯楽・交際費:8,000バーツ ― 「これは浪費じゃなく投資」

    Q. 娯楽・交際費に8,000バーツ。ここを削ろうとは思わないのですか?

    A. 「ここはむしろ、削りたくない費目なんですよ。まず単純に、海外で一人暮らししてると放っとくと結構孤独なんです。週末に誰かと飯食って、くだらない話で笑う時間がないと、正直やってられない(笑)。だからここはケチりたくないですね。

    あと、これ仕事に直結するんですよ。営業やってると、タイ人の同僚とか他社の日本人とのつながりが、そのまま仕事の情報とか商談になる。前にルーフトップバーでたまたま隣になった駐在員さんと仲良くなって、それが後で大きい契約につながったこともあって。バンコクの日本人界隈ってめちゃくちゃ狭いんで、顔が広いだけで営業がやりやすくなる。だから飲み代は、自分の中では半分仕事みたいな感覚なんです」

    Q. とはいえ、際限なく使ってしまいそうな費目でもありますよね。

    A. 「そこは一応ブレーキかけてます。上限は月8,000バーツって決めてて、誘われてもその月もう使い切ってたら『ごめん、来月な』ってちゃんと言う。気前いいように見えて、実はそこそこシビアなんですよ(笑)。

    いくら“仕事につながる”って言っても、無制限に使ったらただの飲み過ぎなんで。守りたい費目だからこそ、上限だけはきっちり決めてます」


    費目⑥ 日用品・その他:3,000バーツ ― ローカルに溶け込む

    Q. 日用品まわりで、こだわっていることはありますか?

    A. 「“日本人価格”を避けることですね。日用品は近所のローカルスーパー(Big CやLotus's)で買えば、日系スーパーの半額くらい。散髪は逆にちょっと失敗談があって(笑)。最初に安さだけで激安の床屋に飛び込んだら、とんでもない仕上がりになって会社で笑われたんですよ。今はタイ系でも口コミの良い美容室を見つけて、250バーツくらい。日系だと500〜700バーツするので、それでも十分安いです」

    Q. どこをローカルにして、どこを日本水準で、という線引きが上手ですね。

    A. 「タイで暮らすコツって、まさにそこだと思うんです。“どこを日本人として暮らして、どこをローカルに寄せるか”を選ぶこと。食の楽しみや住環境は妥協しない。でも日用品とか、ちゃんと選べばローカルでも満足できるところは、思い切って現地価格に乗る。さっきの床屋みたいに“安かろう悪かろう”もあるので、ただ安いとこに飛びつくんじゃなくて、口コミを見て選ぶのがコツですね。これができると生活費はぐっと下がります」

    ここまでをまとめると:田中さんの1か月

    費目ごとに見てきた支出を、最後に一枚の表に並べてみます。

    費目 金額(バーツ) 円換算(参考) 田中さんの判断
    家賃 17,000 約83,000円 あえて駅近・築浅に。交渉済み
    食費 11,000 約54,000円 平日ローカル/週末ごほうび
    娯楽・交際費 8,000 約39,000円 “投資”として守る費目
    交通(BTS+Grab) 3,000 約15,000円 安全代・天気代は払う
    日用品・その他 3,000 約15,000円 ローカル価格に乗る
    水道・光熱 1,400 約7,000円 何もせず安い
    通信(スマホ) 600 約3,000円 深追いしない
    合計 44,000 約216,000円 月収6万バーツなら毎月約1.6万バーツ貯蓄

    Q. 月44,000バーツという金額は、バンコクの単身者として高いほうなのでしょうか、それとも安いほうなのでしょうか? A. 「“中の上”くらいだと思います。同期で来た友人は、郊外のローカルなアパートに住んで毎食屋台、移動は全部バスとBTSで、月3万バーツ台前半で暮らしています。逆に、トンローの新築コンドに住んで毎晩のように外で飲んでいる先輩は、平気で月7万バーツ使っている。同じ独身でも、暮らし方で倍くらい違うんですよ。

    僕の44,000バーツは、家賃と外食と交際費にあえてお金をかけた結果です。最初の1年は節約しようと35,000バーツくらいに抑えていたんですけど、ストレスが溜まって続かなかった。今の予算に上げてからのほうが、むしろ満足度も貯金額も安定しました。ちなみに東京時代は手取りの大半が家賃と生活費で消えて、貯金なんてほぼゼロでした。同じくらいの暮らしをして毎月8万円残るので、体感では“東京の7掛け”くらいですね」
     

    結局、日本と比べて安い?

    Q. 実際に暮らしてみて、トータルでは日本より安いと感じますか? A. 「安い。でも“何でも安い”わけではない、が正直なところです。外食は屋台なら日本の3分の1以下だし、交通も通信も、マッサージ(1時間250バーツ)や散髪みたいなローカルなサービスは驚くほど安い。

    逆に割高なのが、輸入品と日本のもの。納豆は日系スーパーで1パック120バーツ(約590円)くらいするし、日本の調味料や化粧品は日本の1.5倍が当たり前。中心部の新築コンドの家賃も、東京の郊外と変わらないくらいまで上がってきています。だから“ローカルに寄せるほど安く、日本水準を求めるほど東京に近づく”という感覚ですね。トータルでは、僕の暮らしは東京で同じことをするより2〜3割は安く済んでいます」


    まとめ:月収6万バーツでも、毎月8万円貯まる

    費目を一つずつ追いかけて見えてきたのは、「安いから」ではなく「自分の価値観に沿って配分しているから」貯まる、という事実でした。田中さんは、家賃・食事・人付き合いには堂々とお金を使い、通信や日用品など効かない費目ではあっさり倹約する。我慢ではなく、設計です。

    Q. これからタイで働く人に、お金まわりで伝えたいことはありますか? A. 「金額のデカい費目——家賃と食費と交際費——だけは、“なんでそこに使ってるの?”って聞かれて自分でちゃんと答えられるようにしとくといいですよ。理由を言えるお金はだいたい後悔しない。逆に、なんとなく使ってるお金は削りどころです。

    バンコクって、削るとこ決めればちゃんと安くなるし、かけるとこ決めれば暮らしは普通に楽しくなる。僕みたいな月6万バーツの現地採用でも、メリハリさえつければ毎月8万円くらいは残せます。だから、自分なりの“かける・削る”をぜひ見つけてほしいですね。

     

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